キワ物宴会スタァト!

 


「かえるさんキター!」


遺影に臆することなくかぶりつく皇子。

「皇子、お味は?」

「うん、ふつうに鶏肉みたいでウマい」

「・・・ホントだ。マジでウマい」


「カンガルーキター!」

「うん、コショウが効いててイケるね」

「ちょっとしょっぱいかな?」


「うさたん・・・カラっと揚がっちゃってまあ・・・」

「ちょっと骨ばってるけど、おいしいね」

「食べるところが少ないぐらいですね、欠点は」


「ワニ・・・水菜にレモンまで添えられて・・・」

「鶏肉のちょっと硬いやつ、って感じだな」

「何も言われなければ鶏肉、で通り過ぎますね」


「ダチョウたん・・・お刺身になっちゃって・・・」

「うん、クセがなくておいしい」

「本当ですね。ぜんぜんクセがない。鳥とは思えませんね」

ねえ、皇子。

なんだよ。文句なしだろ今回の企画。

いや、あの、全部ふつーにおいしいんですけどね。

だからなんだよ

ちょっと意図と違いませんか。肩透かしというか。製作サイドも読者も、
「なんだよこれこんなの食えねーよお前なんか死んじゃえ!」
って皇子が半べそかくのを見たいわけなんですよ。

いいじゃん。おいしくて。

バカか貴様ッ!お前なんか死んじゃえ!

まあ待てよ。最後のよら、あれがいるじゃないか。忘れてないかい?

おおそうだ、まだアレ↓が残っていた!

サソリ先生!お願いします!

 

アレを食べる